2008年 02月 14日
バレンタインデー 吐き気を催すほどの熱い想い。 |
わが国ニッポンにおいて、バレンタインデーは女性から男性へチョコレートを配る儀式を遂行する日としてほぼ定着してきたように見受けられる。
ハートをモチーフとされたそれは、本来は女性から思いを寄せる男性へ愛の告白手段であり、チョコレートを媒介とし、たったひとつの本命チョコレートのみで成立されるべきものである。
なぜなら、それくらい想いは文字通り重く、ひとりの人を愛するという純真さのアカシでもあるからだ。
しかしながら、昨今の世間を取り巻く社会生活内においては、義理チョコレートなるものが横行し、業務円滑化を図るひとつの方法として取り入れられているのが実態だ。
とにかくこの時期になると、オフィス内の女子たち(20代そこそこの派遣社員から定年間際の正社員を含む幅広い層のあらゆる女性たち。)の間で、今年のバレンタインはどうするか、という議題をもって秘密裡に戦略会議が繰り広げられる。熱心な人は誰一人いない。
だけれど決まって育ちのよさそうな上品な女子のひとりが間際になって、私が買ってきますので、ということとなり、程なくして費用の徴収にやってくる。
私はそういう女子が、心の底からいとおしいと思うし、できることなら私も、そういう気の利く女子になりたいと思う。
協調性、そして合理性が高く評価される混沌としたニッポンOL社会においては、いつの時代もニコニコと、万物に屈託のない笑顔と優しさを振りまける女子が求められているのだ。
協調性のない私にとっては無理なはなしだ。
だけれど協調性がないのはここに始まったことではなく、軽々しく愛とか恋とかいうのを社会的スケジュールの一環として取り入れられるのが、乙女としては癪に障るのだ。
できることなら、
「宗教上の理由で」とかなんとか曖昧に返事を濁してしまいたい。
私は実は密かに、バレンタインデーという、この愛で溢れんばかりの一年で一度きりの記念日を大切にしている。
もう何年も社会にもまれて、社会的チョコレート配布日を儀式的にこなし、少なからずそこに小金を投じてきたとはいえ、心のどこかで、こんなのバレンタインなんかじゃない!!とコブシを挙げて叫びたくなることがある。
デパ地下に群がり高級チョコレートの小箱をぽいぽいとカゴに入れる女子に、輸入雑貨店のチョコレートコーナーでコインチョコレートを鷲掴みする女子に、はたまた試食までしてとっておきのチョコレートを自分のために選んでいる女子に、私は言いたい。
「ねぇ、中学生の頃を思い出してよ。部活動の帰り道、憧れの彼のあとを尾行してドキドキしながらたったひとつのチョコレートを渡したあの日を。。。。」
仲間とキャーキャーいいながら後をつけたものだから、絶対バレてたはずだけど、あの、吐き気を催すほどの熱い気持ち、忘れたっていうの?
そして一年後のバレンタインデーには去年とは違う男子にチョコレートを渡しちゃうほどの恋する乙女のフットワークの軽さ。
ああ、恋っていいわね。
だから私は、吐き気を催すほど好きな男子にしか、チョコレートはあげたくない。
もう何年も尾行もしてないし、隠し撮りもしていない。
合言葉は
“本命にストライク!”
wiiの似顔絵が思いのほか自分に似ていて吐き気を催した。そして発熱。
ハートをモチーフとされたそれは、本来は女性から思いを寄せる男性へ愛の告白手段であり、チョコレートを媒介とし、たったひとつの本命チョコレートのみで成立されるべきものである。
なぜなら、それくらい想いは文字通り重く、ひとりの人を愛するという純真さのアカシでもあるからだ。
しかしながら、昨今の世間を取り巻く社会生活内においては、義理チョコレートなるものが横行し、業務円滑化を図るひとつの方法として取り入れられているのが実態だ。
とにかくこの時期になると、オフィス内の女子たち(20代そこそこの派遣社員から定年間際の正社員を含む幅広い層のあらゆる女性たち。)の間で、今年のバレンタインはどうするか、という議題をもって秘密裡に戦略会議が繰り広げられる。熱心な人は誰一人いない。
だけれど決まって育ちのよさそうな上品な女子のひとりが間際になって、私が買ってきますので、ということとなり、程なくして費用の徴収にやってくる。
私はそういう女子が、心の底からいとおしいと思うし、できることなら私も、そういう気の利く女子になりたいと思う。
協調性、そして合理性が高く評価される混沌としたニッポンOL社会においては、いつの時代もニコニコと、万物に屈託のない笑顔と優しさを振りまける女子が求められているのだ。
協調性のない私にとっては無理なはなしだ。
だけれど協調性がないのはここに始まったことではなく、軽々しく愛とか恋とかいうのを社会的スケジュールの一環として取り入れられるのが、乙女としては癪に障るのだ。
できることなら、
「宗教上の理由で」とかなんとか曖昧に返事を濁してしまいたい。
私は実は密かに、バレンタインデーという、この愛で溢れんばかりの一年で一度きりの記念日を大切にしている。
もう何年も社会にもまれて、社会的チョコレート配布日を儀式的にこなし、少なからずそこに小金を投じてきたとはいえ、心のどこかで、こんなのバレンタインなんかじゃない!!とコブシを挙げて叫びたくなることがある。
デパ地下に群がり高級チョコレートの小箱をぽいぽいとカゴに入れる女子に、輸入雑貨店のチョコレートコーナーでコインチョコレートを鷲掴みする女子に、はたまた試食までしてとっておきのチョコレートを自分のために選んでいる女子に、私は言いたい。
「ねぇ、中学生の頃を思い出してよ。部活動の帰り道、憧れの彼のあとを尾行してドキドキしながらたったひとつのチョコレートを渡したあの日を。。。。」
仲間とキャーキャーいいながら後をつけたものだから、絶対バレてたはずだけど、あの、吐き気を催すほどの熱い気持ち、忘れたっていうの?
そして一年後のバレンタインデーには去年とは違う男子にチョコレートを渡しちゃうほどの恋する乙女のフットワークの軽さ。
ああ、恋っていいわね。
だから私は、吐き気を催すほど好きな男子にしか、チョコレートはあげたくない。
もう何年も尾行もしてないし、隠し撮りもしていない。
合言葉は
“本命にストライク!”
wiiの似顔絵が思いのほか自分に似ていて吐き気を催した。そして発熱。
by natsu-daisuki
| 2008-02-14 21:37