2007年 08月 17日
パレードは行ってしまった。 |
今年の夏は特別に暑かったですね。
夏大好きな私でも、「冬もいいかな」なんて生まれて初めて思うほど。
それでもやがて寒い寒い冬がやってくると、「やっぱ夏がいい」なんてことを思うんです。
この夏の暑さをもう思い出せなくなっちゃうんです、不思議なことに。
ここ数日に少し悲しい顔をしているを見かけたら、それは夏が好きな人です。
夏の好きな人というのは、誰よりも季節に敏感で、昨日今日の暑さは夏の残像だということを知っているんです。なぜなら道端には果てた蝉が腹を見せて死んでいるし、陽はずいぶんと短くなって時計が午後7時を示す頃にはすっかり夜に侵食されているのですから。
それはまるでパレードが去ってしまったあとのようです。
さっきまで通りを飾っていた大勢の観客、光や音楽がいつの間にかどこかにいなくなって、それでも次のパレードがやってくるんじゃないかって、ずっと遠くの方を目を細めて待っていたら、帰り道もわからなくなるくらい周りは音もなく真っ暗になっていて、私はたった一人で取り残されるんです。
そして親切な誰かが、私に言うんです。
「来年までこないよ。」と。
パレードはもう遠くへ行ってしまったんです。
夏大好きな私でも、「冬もいいかな」なんて生まれて初めて思うほど。
それでもやがて寒い寒い冬がやってくると、「やっぱ夏がいい」なんてことを思うんです。
この夏の暑さをもう思い出せなくなっちゃうんです、不思議なことに。
ここ数日に少し悲しい顔をしているを見かけたら、それは夏が好きな人です。
夏の好きな人というのは、誰よりも季節に敏感で、昨日今日の暑さは夏の残像だということを知っているんです。なぜなら道端には果てた蝉が腹を見せて死んでいるし、陽はずいぶんと短くなって時計が午後7時を示す頃にはすっかり夜に侵食されているのですから。
それはまるでパレードが去ってしまったあとのようです。
さっきまで通りを飾っていた大勢の観客、光や音楽がいつの間にかどこかにいなくなって、それでも次のパレードがやってくるんじゃないかって、ずっと遠くの方を目を細めて待っていたら、帰り道もわからなくなるくらい周りは音もなく真っ暗になっていて、私はたった一人で取り残されるんです。
そして親切な誰かが、私に言うんです。
「来年までこないよ。」と。
パレードはもう遠くへ行ってしまったんです。
by natsu-daisuki
| 2007-08-17 22:32