2009年 07月 21日
◆祈りの国・うつくしま福島会津若松の旅◆ 七日町通りと満田屋 |
南東北は福島。
多くの霊場があることで知られる会津・喜多方地方は、祈りの国とも呼ばれています。
この頃の私は、樽の中で延々と渦を巻き続ける激しい水流に、今にも飲み込まれそうな小船に乗っている感覚で、どこにもたどり着けず、このままバラバラになってしまうのを待つしかないといったひどい精神状態でした。
そういう部分を見せないようにすることがおそらく私のやり方だから、大きい声を出して泣いてみたり叫んでみたりすることが、いつしか私という人間の要素のなかから消えてなくなってしまいました。
かろうじて私を生かしていたものは目には見えない生命力で、その命の輝きみたいなものを見つけてくれたどこかの国の神様が、渦を巻く樽の底に穴を開け水を逃がし、流れが収まったところで私の乗った小船を大きな海につまみ出してくれたような気がします。
それが今回の旅の感想です。
東北自動車道、郡山から分岐して磐越自動車道の嵐のような暴風雨を抜けると、そこは、神々しい祈りの国、会津でした。
旅の伴侶はこの地出身の友人で、会津地方のスペシャリスト。
彼女がこの土地を心の底から愛しているから、よそ者である私がこの土地に足を踏み入れた瞬間、「お前を許そう」と不思議な歓迎を受けたような気がしました。
JR只見線、会津鉄道の七日町駅からまっすぐ東に抜けるのが七日町通り。約1キロほどの通りには明治・大正時代の洋館や蔵など、歴史を感じさせる建造物が並んでいて、現在ではその建物はオシャレなカフェや食堂、土産物屋などに生まれ変わっています。
ケーキ屋さんも年代モノです。
天保5年(1834年)創業の老舗のお味噌屋さん、満田屋では囲炉裏の炭火でゆっくりと燻された田楽をいただけます。
時折思い出したようにパチパチと弾ける炭音が心地よく響きます。
こんにゃく2本、豆腐生揚げ、しんごろう餅、里いも、おもち、身欠きにしんの田楽コースをいただきます。
さっきまで生気を失っていたのを、すっかり忘れていました。
多くの霊場があることで知られる会津・喜多方地方は、祈りの国とも呼ばれています。
この頃の私は、樽の中で延々と渦を巻き続ける激しい水流に、今にも飲み込まれそうな小船に乗っている感覚で、どこにもたどり着けず、このままバラバラになってしまうのを待つしかないといったひどい精神状態でした。
そういう部分を見せないようにすることがおそらく私のやり方だから、大きい声を出して泣いてみたり叫んでみたりすることが、いつしか私という人間の要素のなかから消えてなくなってしまいました。
かろうじて私を生かしていたものは目には見えない生命力で、その命の輝きみたいなものを見つけてくれたどこかの国の神様が、渦を巻く樽の底に穴を開け水を逃がし、流れが収まったところで私の乗った小船を大きな海につまみ出してくれたような気がします。
それが今回の旅の感想です。
東北自動車道、郡山から分岐して磐越自動車道の嵐のような暴風雨を抜けると、そこは、神々しい祈りの国、会津でした。
旅の伴侶はこの地出身の友人で、会津地方のスペシャリスト。
彼女がこの土地を心の底から愛しているから、よそ者である私がこの土地に足を踏み入れた瞬間、「お前を許そう」と不思議な歓迎を受けたような気がしました。
JR只見線、会津鉄道の七日町駅からまっすぐ東に抜けるのが七日町通り。約1キロほどの通りには明治・大正時代の洋館や蔵など、歴史を感じさせる建造物が並んでいて、現在ではその建物はオシャレなカフェや食堂、土産物屋などに生まれ変わっています。
ケーキ屋さんも年代モノです。
天保5年(1834年)創業の老舗のお味噌屋さん、満田屋では囲炉裏の炭火でゆっくりと燻された田楽をいただけます。
時折思い出したようにパチパチと弾ける炭音が心地よく響きます。
こんにゃく2本、豆腐生揚げ、しんごろう餅、里いも、おもち、身欠きにしんの田楽コースをいただきます。
さっきまで生気を失っていたのを、すっかり忘れていました。
by natsu-daisuki
| 2009-07-21 22:32
| ▪️福島