2010年 04月 05日
【リアル・放浪記、林芙美子になりきって】 北信の旅 / 遊学城下町、松代 |
北信の旅、最後は松代。
長野駅からバスで40分ほどのところにある松代町は、松代藩の城下町でその町並みは歴史情緒にあふれています。
松代藩の歴代藩主は、酒井家(左衛門尉)、松平家(越前)、真田家。
永禄3年(1560年)武田信玄により築城された松代城は元和8年(1622年)に真田信之が入城してから、その後の251年間、松代藩の藩庁として明治維新まで真田家の居城となりました。
松代という土地はこの真田家なくしては語れないようで、町のいたるところに真田家の家紋をあしらった風景を目にします。
藩士・子弟の学問・武芸を奨励するため、8代藩主・真田幸貫によって発案された文武学校は、9代藩主・真田幸教により嘉永6年(1853年)に完成、安政2年(1855年)に開校しました。時間割りもあったりする、いわゆる学校。
ここでは文学や武術のほか西洋の軍学なども教えられており、極めて先進的な教育が行われていました。すなわちエリート学校。
平成16年に長野市が松代町の交流と観光活性化の一貫として、官民一体で取り組みを始めた“遊学城下町信州松代”(エコール・ド・まつしろ=松代学校)は、歴史と文化を受け継ぎ、次世代に繋げていこうという試みです。
町を歩けばところどころに“エコール・ド・まつしろ”のテントが張ってあり、熱心な市民が中心となって、華道、茶道、邦楽、俳句、写真、絵手紙、歴史探訪、郷土食などあらゆる活動を通じて文化交流に励んでいます。
松代町の人々が勉強熱心なのは、文武の意識を植え付けた真田家の功績が後世に受け継がれている証拠なのではないでしょうか。
そんな勉学に対して志の高い人たちを生んだ松代の土地は、良質なNA・GA・I・MOの名産地でもあります。
長芋の栽培の始まりは江戸時代からと古く、明治時代にはすでに県下各地で主に自家用として作られていたようです。
ということで地元産の長芋を使った料理で有名な、かじやでランチ。
かじや膳(1,500円)をいただきました。
まずは長芋のポタージュ。
真っ白いのに、口に含むとちゃんとポタージュ。少々粘りがあります。
長芋のフライと零余子(むかご)の甘味噌和え、お造りと焼き魚。
メインの山かけご飯、ご飯の上に漬マグロ。
デザートはなんと、長芋の抹茶ムース。なんだかねっとりしてます。気のせいか口元が痒いです。
他の野菜に比べて用途が限られてくる山芋。その時点で野菜の立場として不利なのがわかります。
長芋を使った料理店ということなので、いまさら長芋の抹茶ムースに驚きはしませんが、飲み物がこれまた抹茶というのに驚きです。抹茶ッチャかよ、とズッコケたほうが良かったのかどうか。
北信の旅もいよいよ終わり。
今度は松本あたりを歩いてみたいと思います。
♪ カチューシャかわいやわかれのつらさ
広い野原をとぼとぼと
独り出て行く ララ あすの旅 ♪ (カチューシャの唄:松井須磨子 松代町出身)
長野駅からバスで40分ほどのところにある松代町は、松代藩の城下町でその町並みは歴史情緒にあふれています。
松代藩の歴代藩主は、酒井家(左衛門尉)、松平家(越前)、真田家。
永禄3年(1560年)武田信玄により築城された松代城は元和8年(1622年)に真田信之が入城してから、その後の251年間、松代藩の藩庁として明治維新まで真田家の居城となりました。
松代という土地はこの真田家なくしては語れないようで、町のいたるところに真田家の家紋をあしらった風景を目にします。
藩士・子弟の学問・武芸を奨励するため、8代藩主・真田幸貫によって発案された文武学校は、9代藩主・真田幸教により嘉永6年(1853年)に完成、安政2年(1855年)に開校しました。時間割りもあったりする、いわゆる学校。
ここでは文学や武術のほか西洋の軍学なども教えられており、極めて先進的な教育が行われていました。すなわちエリート学校。
平成16年に長野市が松代町の交流と観光活性化の一貫として、官民一体で取り組みを始めた“遊学城下町信州松代”(エコール・ド・まつしろ=松代学校)は、歴史と文化を受け継ぎ、次世代に繋げていこうという試みです。
町を歩けばところどころに“エコール・ド・まつしろ”のテントが張ってあり、熱心な市民が中心となって、華道、茶道、邦楽、俳句、写真、絵手紙、歴史探訪、郷土食などあらゆる活動を通じて文化交流に励んでいます。
松代町の人々が勉強熱心なのは、文武の意識を植え付けた真田家の功績が後世に受け継がれている証拠なのではないでしょうか。
そんな勉学に対して志の高い人たちを生んだ松代の土地は、良質なNA・GA・I・MOの名産地でもあります。
長芋の栽培の始まりは江戸時代からと古く、明治時代にはすでに県下各地で主に自家用として作られていたようです。
ということで地元産の長芋を使った料理で有名な、かじやでランチ。
かじや膳(1,500円)をいただきました。
まずは長芋のポタージュ。
真っ白いのに、口に含むとちゃんとポタージュ。少々粘りがあります。
長芋のフライと零余子(むかご)の甘味噌和え、お造りと焼き魚。
メインの山かけご飯、ご飯の上に漬マグロ。
デザートはなんと、長芋の抹茶ムース。なんだかねっとりしてます。気のせいか口元が痒いです。
他の野菜に比べて用途が限られてくる山芋。その時点で野菜の立場として不利なのがわかります。
長芋を使った料理店ということなので、いまさら長芋の抹茶ムースに驚きはしませんが、飲み物がこれまた抹茶というのに驚きです。抹茶ッチャかよ、とズッコケたほうが良かったのかどうか。
北信の旅もいよいよ終わり。
今度は松本あたりを歩いてみたいと思います。
♪ カチューシャかわいやわかれのつらさ
広い野原をとぼとぼと
独り出て行く ララ あすの旅 ♪ (カチューシャの唄:松井須磨子 松代町出身)
by natsu-daisuki
| 2010-04-05 00:00
| ▪️林芙美子、リアル放浪記