2010年 01月 07日
見切り品の女。 |
年末にこれまでにないくらいの大掃除をした。
引越し以来20年ぶりに開くダンボール箱には、ドレスを着たままのバービーちゃん(髪の毛はショートカットに切られている。無造作ヘア。時代先取りか。)が横たわってたし、丁寧に梱包された小箱には、別れの際に友だちと泣きながら交換した名札だとかサンリオのおまけ、キャラクターのシールがそのままの姿で残っていた。
まだ少女だった私は、この小箱を大切な大切な宝物として、ダンボールの奥のほうにそっとしのばせたんだと思う。律儀にも授業中に交換した友人との意味のない手紙なんかも出てきたりした。
いくつかの自前の名絵も出てきたので、せっかくなので額に入れて飾ることにした。
それからの20年間、そのダンボール箱の上には着なくなったコートだとか靴だとかが着々と積まれるようになり、中には値札かついたままのシャツなんかもあったりして、今となっては時代遅れのそのタンガリーシャツを広げ、あまりの無駄の多さに仰天。
「もう、物は買わない、というか要らない」と思った途端、これまで食欲と並んで張っていた物欲がスーッと消え失せてしまった。年始のバーゲンは、この調子でいくと見ないままに終わるはずだ。相乗効果で財布の紐もこの年になってようやく引き締まったように思う。
それでもこの季節、みかんだけは特別。
上等のヤツを買っちゃおっかな~と逸る気持ちを抑えて、今夜もまっすぐ向かうは果物屋さんの見切り品コーナー。正規品ひと袋400円前後のみかんが、250円。昨日はまさかの100円。このところ月曜日から4日間連続して足を運んでいるので、もしかすると、「見切り品の女」と覚えられているかもしれない。でもいいもんね~。
ひと晩で10個を食べてしまうので、見切り品で充分だし、ちょっと傷んでいるほうが甘かったりするし。
少女の頃の宝物は再び丁寧に梱包して、新しいダンボール箱に入れ替えた。
今度開けるのは20年後かもしれない。でも私はきっとまた、同じことを繰り返すと思う。
引越し以来20年ぶりに開くダンボール箱には、ドレスを着たままのバービーちゃん(髪の毛はショートカットに切られている。無造作ヘア。時代先取りか。)が横たわってたし、丁寧に梱包された小箱には、別れの際に友だちと泣きながら交換した名札だとかサンリオのおまけ、キャラクターのシールがそのままの姿で残っていた。
まだ少女だった私は、この小箱を大切な大切な宝物として、ダンボールの奥のほうにそっとしのばせたんだと思う。律儀にも授業中に交換した友人との意味のない手紙なんかも出てきたりした。
いくつかの自前の名絵も出てきたので、せっかくなので額に入れて飾ることにした。
それからの20年間、そのダンボール箱の上には着なくなったコートだとか靴だとかが着々と積まれるようになり、中には値札かついたままのシャツなんかもあったりして、今となっては時代遅れのそのタンガリーシャツを広げ、あまりの無駄の多さに仰天。
「もう、物は買わない、というか要らない」と思った途端、これまで食欲と並んで張っていた物欲がスーッと消え失せてしまった。年始のバーゲンは、この調子でいくと見ないままに終わるはずだ。相乗効果で財布の紐もこの年になってようやく引き締まったように思う。
それでもこの季節、みかんだけは特別。
上等のヤツを買っちゃおっかな~と逸る気持ちを抑えて、今夜もまっすぐ向かうは果物屋さんの見切り品コーナー。正規品ひと袋400円前後のみかんが、250円。昨日はまさかの100円。このところ月曜日から4日間連続して足を運んでいるので、もしかすると、「見切り品の女」と覚えられているかもしれない。でもいいもんね~。
ひと晩で10個を食べてしまうので、見切り品で充分だし、ちょっと傷んでいるほうが甘かったりするし。
少女の頃の宝物は再び丁寧に梱包して、新しいダンボール箱に入れ替えた。
今度開けるのは20年後かもしれない。でも私はきっとまた、同じことを繰り返すと思う。
by natsu-daisuki
| 2010-01-07 22:10