2010年 01月 05日
中国、満州のおせち。 |
昨年後半は、人との出会いに恵まれて、私の半径3メートル範囲内がぱっと華やかになった。
それも普通にしていたらなかなか出会えない種類の人たちで、樹齢34年、じわじわと育まれた頑丈な私の拘泥の幹が、彼らの生き方そのものを見せ付けられるたびに面白いくらいに崩れてゆく音が聞えた。
「死後30年経った作家の作品しか価値がない」というのは、村上春樹の『ノルウェイの森』のなかに出てくるエリート東大生、永沢さんのセリフ。いかにも天才の放つ勝気な発言は少し言い過ぎな気もするけれど、言ってしまえば私だって、「自分より30年長く生きている人間の言うことは確かだ」と思う。
その考え方に同意するかどうかは別でも、年長者が私に与えてくれるものは計り知れない。経験や知識を享受するたび、私が彼らにお返しできるものなんて何にもなくて、それでも豊富に湧き出る泉のごとく未熟な私においしい水を充分に注いでくれている。
どういうわけか、私には結構年上の友だちが多い。自慢。ものすごく誇り。
今年の元旦には、最近お友だちになった素敵なご夫婦のお宅に年始早々お邪魔して、満州のレシピによる中国家庭的おせちをいただきました。
奥様は元女優さん。奥様のお母様が満州駐留時代に身につけた本場中国のレシピをもとにその味を忠実に再現。
なかでも自慢の一品は、牛タンの醤肉(ジャンロー)。
八角のきいたタレにじっくりと漬け込まれた牛タンは、ほろほろと口の中でとろけます。
中華料理の前菜でもお馴染みの辣白菜(ラーパーツァイ)は、中華風酢の物。
白菜は満州の特産品で、その昔、旧満州時代に白菜のおいしさに魅了された日本兵がその種をポケットに忍ばせて日本に持ち帰ったのが日本における白菜の始まりとも言われています。
いい出会いには、必ずおいしいものがついてくる。
今年もおいしい予感でぞくぞくしてます。
それも普通にしていたらなかなか出会えない種類の人たちで、樹齢34年、じわじわと育まれた頑丈な私の拘泥の幹が、彼らの生き方そのものを見せ付けられるたびに面白いくらいに崩れてゆく音が聞えた。
「死後30年経った作家の作品しか価値がない」というのは、村上春樹の『ノルウェイの森』のなかに出てくるエリート東大生、永沢さんのセリフ。いかにも天才の放つ勝気な発言は少し言い過ぎな気もするけれど、言ってしまえば私だって、「自分より30年長く生きている人間の言うことは確かだ」と思う。
その考え方に同意するかどうかは別でも、年長者が私に与えてくれるものは計り知れない。経験や知識を享受するたび、私が彼らにお返しできるものなんて何にもなくて、それでも豊富に湧き出る泉のごとく未熟な私においしい水を充分に注いでくれている。
どういうわけか、私には結構年上の友だちが多い。自慢。ものすごく誇り。
今年の元旦には、最近お友だちになった素敵なご夫婦のお宅に年始早々お邪魔して、満州のレシピによる中国家庭的おせちをいただきました。
奥様は元女優さん。奥様のお母様が満州駐留時代に身につけた本場中国のレシピをもとにその味を忠実に再現。
なかでも自慢の一品は、牛タンの醤肉(ジャンロー)。
八角のきいたタレにじっくりと漬け込まれた牛タンは、ほろほろと口の中でとろけます。
中華料理の前菜でもお馴染みの辣白菜(ラーパーツァイ)は、中華風酢の物。
白菜は満州の特産品で、その昔、旧満州時代に白菜のおいしさに魅了された日本兵がその種をポケットに忍ばせて日本に持ち帰ったのが日本における白菜の始まりとも言われています。
いい出会いには、必ずおいしいものがついてくる。
今年もおいしい予感でぞくぞくしてます。
by natsu-daisuki
| 2010-01-05 00:37